畑中裕孝 作 |
彼の作品は、イメージを形作る太い黒のラインと、カラフルに塗り込んだ大胆な色面とが織りなす力強さ、それと同時に存在する生き生きとしたユーモラスなニュアンスが魅力だ。しかし、意外にも彼の描画のプロセスは、彼自身にしか分からない意味不明で厳密な手順で成り立っている。プロセスの途中で、初めに描いたモチーフの線描などは破壊されてしまい、結果的に一見半抽象的な色面構成だけが残ってゆく。
自閉症という障害がある彼はグループホームで暮らし、近隣の知的障害者福祉施設に通って仕事を、絵を描くのは月に2度開かれる絵画アトリエの時間である。(執筆:はたよしこ)
出品歴
2003 Three/Free/Pleaバンバン3人展(ギャラリーマロニエ/京都府)
2010-2011 ART BRUT JAPONAIS(アル・サン・ピエール/パリ)
2012 ひそむ形 とけ出る色 滋賀のアール・ブリュットたち(ボーダレス・アートミュージアムNO-MA/滋賀県)
2012- ヨーロッパ巡回展(ヨーロッパ各所の美術館/ヨーロッパ)
2012 アール・ブリュット展~生の芸術~(浜松市美術館/静岡県)
2012 アール・ブリュット展~飄々たる表現者たち~(じゅらくの里/滋賀県)
2013 アートキャンプ2013展~素朴の大砲~(浦添市美術館/沖縄県)
2013 アール・ブリュット展(電気文化開館/愛知県)
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