2013年8月31日土曜日

作家プロフィール 東恩納侑

 侑さんの創作活動の始まりは、2歳の頃に遡る。本人が何か集中できるものは無いかと母親が粘土を与えたのがきっかけだった。
 粘土に夢中になった彼は、保育園で芋ほりをしたときは粘土で芋を作り、海に行ったときは魚を作って母親に見せた。言葉を使って気持ちを通じ合わせることが苦手な彼にとって、粘土細工は母親や家族とのコミュニケーションの手段だったようだ。
 その後、小学3年生の頃から針金を使うようになった。針金で作られる題材は、テレビでよく見ていた機関車トーマス。そして機関車の他にも仮面ライダーのマスクや腕に取り付ける武器(これらは本人が身につけて遊ぶための物だった)、そしてロボット。
 針金で縁取られた彼の作品を見ていると、空中に描かれた絵のようだ。しかも、素描は同時に構造でもあり、彼の手から産み落とされた瞬間から、物体として立ち上がる、その存在感がいとおしく思える。

出品歴

2006年 「アートキャンプ2006展~素朴の大砲~」(沖縄)
2008年 「アートキャンプ2008展+マリオデルクルト写真展」(沖縄)
東恩納侑 作

東恩納侑 作

0 件のコメント:

コメントを投稿